ケロイド治療の費用まとめ|保険適用や自費のケースも紹介

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ケロイド治療の費用を計算しているイメージ

ケロイドの治療にかかる費用はおおむね3,000円から10万円程度です。

費用に幅があるのは、手術を伴う治療かそうでないかによって異なります。

そこで本記事では、以下の内容を紹介します。

  • ケロイド治療にかかる費用相場
  • 保険適用と自費になるケース
  • 治療費が高くても専門医に依頼すべき理由

ケロイド治療の費用面でお悩みの方は、本記事を参考にしてください。

 

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監修者:院長・鈴木 栄樹

「美しくなりたい」を応援します。どんな時代も「美」を願う「心」の本質は変わりません。

当院は「患者様の安心と満足を目標にする。」という当たり前のことを第一に考え、本物の美容形成外科を開設いたしました。

「美」と「心」がつながった「ありがとう」と言っていただける病院でありたい。 「美のホームドクターになれたら…」が私たちの願いです。

【院長略歴】95年聖マリアンナ医科大学卒業/95-97年同大学麻酔科勤務/97-02年大手美容外科勤務 のちに、分院院長歴任/
03-06年医療法人博済会 鈴木病院 美容外科外来開設/06年池袋サンシャイン美容外科開設/日本美容外科学会正会員・認定医
/日本美容外科医師会正会員/日本抗加齢医学会正会員

 

ケロイド治療にかかる費用まとめ

ケロイド治療の費用をカウンセリングで確認している画像

ケロイド治療の費用は、治療法や症状の重さによって大きく異なります

注射や外用薬といった保存治療は比較的安価ですが、手術や放射線治療を伴うと高額になる傾向があります。

症状が軽度では1回あたり数千円程度、重度で複合的な治療(例:手術+放射線)を行う場合は数万円規模に達することもあります。

また、保険適用の治療と自費の治療もあり、それらを考慮しないで治療すると想定以上に治療費がかかってしまう場合も。ここでは、ケロイド治療の費用相場や保険適用になるケース・自費になるケースを紹介します。

治療費の相場は1回あたり3,000円〜10万円程度

ケロイド治療の平均費用は1回あたり3,000円〜10万円前後が目安です。

※診療内容・部位・回数・麻酔等により変動します。初再診料・処方料・検査費などが別途かかる場合があります。

ステロイド注射や外用薬などの保存療法は数千円程度で受けられることが多く、保険適用なら自己負担はさらに軽くなります。

一方、手術を伴う治療では1回で数万円〜十数万円かかる場合もあります。

例えば、ステロイド注射のみなら自己負担1,000円前後で治療を受けられますが、自由診療でのレーザー治療では数十万円規模になるケースもあります。

費用差が大きいため、事前に自分の症状に適した治療法と見積もりを医師と確認しておくことが重要です。

保険適用になるケースと自費になるケース

ケロイド治療では、治療目的によって保険適用の可否が決まります。

痛み・かゆみ・炎症など医学的な症状がある場合は保険適用となり、ステロイド注射やケロイド切除手術なども保険診療で受けられるケースがあります。

一方、見た目のみの傷跡修正やレーザー治療など、美容目的の改善は保険適用外の自由診療です。

また、美容整形後の傷跡修正なども同様に自費扱いとなります。

  • 痛みやかゆみのある「医療目的」→保険適用
  • 見た目改善中心の「美容目的」→自費診療

治療を検討する際は、自分の症状が保険対象になるかを医師に確認しておきましょう。

保険適用と自費治療の費用比較表

治療法保険適用時の費用*(目安)自費治療の費用(目安)
レーザー治療100,000~140,000円/1クール(5回)
ステロイド注射約1,000円/回5,000~20,000円/回
圧迫療法(シリコンシート等)約3,000~5,000円/枚約3,000~5,000円/枚
外用薬(ステロイド軟膏・保湿剤等)数百円~1,000円台/本(処方箋)約1,000~3,000円程度
手術(切除+縫合)約1~3万円程度約5~10万円程度(症例により高額)
放射線照射約5,000~10,000円/回程度

※税抜表記/院内規定やメーカー仕入れにより変動

保険が適用されれば、自己負担額を大幅に抑えることが可能です。

一方で、自由診療(保険外治療)では治療費を全額自己負担するため、費用が高くなります。

例えば、ステロイド注射1回の費用は保険診療であれば数百~1,000円前後で済みますが、保険外では数千円~数万円になることもあります。

このように、保険適用の有無によって費用負担はかなり変動します。

ですので、治療を始める前に必ず医師に「保険が使えるかどうか」を確認しておくことが重要です。

ケロイドの保存治療にかかる費用

ケロイド治療にかかる費用を解説している画像

メスを使わない保存治療は、手術よりも費用が安く、外来通院で受けられるのが特徴です。

ただし、長期間の治療が必要になることも多く、総費用は治療期間に左右されます。

ケロイド治療の特徴や種類についてはこちらの記事も参考にしてください。

「ケロイド治療の記事に内部リンク」

レーザー治療

レーザー治療は、ケロイド部分の赤みや盛り上がり箇所に当てることで、患部の盛り上がりや赤みを和らげる治療法です。

自費診療で1クール(5回分等)10万円前後の費用がかかりますが、レーザー治療は副作用が比較的少ないと言われている点では、安心して受けられる治療方法になります。(※個人差あり)

輪ゴムでピンと弾かれるような痛みがあるものの、手術を伴わずにケロイドを目立たなくすることがか可能です。

当院、池袋サンシャイン美容外科では、「スターラックス1540」と呼ばれるレーザーを使用しています。

レーザーで無数の小さい穴を開け、そのダメージが修復される過程で皮膚の傷が修復される仕組みです。

レーザー自体に照射しながら冷却する機能がついているので、痛みも少ないのが特徴です。

他の治療と比べて皮膚へのダメージが少ないのも特徴で、メイクやシャワーもすぐにできます。

ステロイド注射

ケロイド治療の第一歩であるステロイド注射は、1回あたり3,000〜10,000円前後が目安です。

保険適用であれば自己負担は約1,000円程度で済む場合もあります。

一方、自由診療では1回5,000〜10,000円を超えることもあります。

注射は月1〜2回ペースで半年〜1年以上継続するケースが多く、短期間で改善する人もいれば、定期的に注射を続けて症状を抑える場合もあります。

治療の単価は低くても、長期的には数万円規模になることを見越して計画しましょう。

外用薬

外用薬による治療は軽度のケロイドに有効です。保険適用のステロイド軟膏なら数百〜数千円程度で処方可能です。

毎日塗布することで、赤みやかゆみを緩和し、再発を防ぎます。

圧迫療法と併用することで効果が高まりやすく、症状によっては数ヶ月〜年単位で継続して利用することが大切です。

美容目的の外用は1ヶ月2〜3万円かかることもあります。

圧迫療法

シリコンシートやテープで患部を圧迫・保湿する治療法です。費用は1枚1,000〜5,000円程度です。

保険適用外のケースが多く、長期的に使用するとなるとトータルで数万円になることもあります。

洗って再利用できる製品も多く、コストパフォーマンスは比較的良好です。

ただし、かぶれや皮膚刺激が起きた場合は医師に相談する必要あります。

ケロイド手術・放射線治療にかかる費用

重度のケロイドや保存療法で効果が乏しい場合は、手術や放射線治療を行います。

症状や範囲によっては短期入院が必要になることもあります。

手術療法(切除+縫合)の費用

手術療法は保険が適用されれば、自己負担1〜3万円前後が一般的です。

例えば2cm未満の小さなケロイドなら2万円程度ですが、治療箇所が10cm、20cmを超えてくると10〜20万円を超えてきます。

範囲が広い場合や複数回手術するケースでは30万円規模になることもあります。

放射線治療の費用とスケジュール

放射線治療(電子線照射など)は、手術後の再発予防を目的に行われます。費用は保険適用で1回5,000〜10,000円前後が目安。

4〜5回の照射を1〜2週間で完了します。1回1万円×5回なら総額約5万円程度ですが、こちらも保険・高額療養費制度の対象です。

痛みはほとんどなく外来で通院可能。

自由診療で行うケースは少なく、あっても数十万円規模になるため、原則保険治療が中心です。

ただし、放射線治療は副作用としてシミができたり、ごく少量ではあるものの発がん性のリスクもあります。

最小限に抑えられてはいるものの、こうした副作用についても理解しておきましょう。

入院が必要なケースとその費用

ケロイドの治療は、広範囲の切除が必要な重症なケースでは短期入院が必要になることもあります。

入院費は保険適用で5〜10万円程度が目安です。

高額療養費制度を活用すれば自己負担上限を抑えられるため、経済的理由で治療を諦める必要はありません。

入院が必要かどうかや高額療養費制度をつかえるかどうかは、診察時に医師へ確認しておくと安心です。

ケロイド治療費を抑えるためのポイント

ケロイド治療の費用にかかるポイントを紹介している画像

ケロイド治療は長期化しやすく、通院が続くほど費用もかさみます。

ここでは、経済的負担を軽くする3つの工夫を紹介します。

保険適用で受けられる治療を優先する

ケロイドは痛み・かゆみ・炎症などの症状があれば、保険診療の対象になります。

ステロイド注射やテープ療法、切除手術などは多くが保険適用可能で、自己負担は3割程度に抑えられます。

一方、レーザー治療や美容目的の手術は全額自己負担です。

「見た目が気になる」場合でも、症状を医師に正確に伝えることで、医師の判断で保険適用になるケースもあります。

同じ治療内容でも保険の有無で数万円単位の差が生じるため、まずは保険で受けられる治療を優先しましょう。

自治体の医療助成・高額療養費制度を活用

1か月の自己負担額が一定額を超えると、超過分が払い戻される高額療養費制度を活用しましょう。

たとえば一般的な所得層では月9万円程度が上限のため、15万円の医療費がかかっても約6万円が戻る計算です。
※上限額は所得区分で異なります。詳細は加入している公的医療保険・自治体窓口でご確認ください。

また自治体によっては、子どもの医療費助成や自立支援医療制度などを利用できる場合もあります。

治療前に自治体の医療助成窓口で確認しておくと安心です。

複数のクリニックで見積もりを取る

同じ治療でもクリニックによって費用に差があります。

手術費用も、5cm大の修正で5万円〜10万円以上と差があります。

このため2〜3院で見積もりを取り、費用を比較して決めましょう。

最近は無料カウンセリングを行うクリニックも多いので、まずはカウンセリングだけでも試してみましょう。

治療費が高くても専門医に相談すべき理由

ケロイド治療の費用が高くても治療するか悩んでいる画像

ケロイドは再発率が高く、自己判断では悪化しやすい疾患です。

「費用が高いから」と治療を先延ばしにしたり、安さだけで選んでしまうと、結果的に再発→再治療で総額が高くなるリスクがあります。

長期的に見れば、経験豊富な専門医に早めに相談することが経済的です。

名医の見分け方とクリニック選びのポイント

信頼できる医師を見極めるには、以下の点をチェックしましょう。

  • 資格・経歴:日本形成外科学会専門医などの有資格者か
  • 症例実績:症例写真を公開しているか、治療経験が豊富か
  • 説明の丁寧さ:再発リスクや副作用まで正直に説明してくれるか

実績ある専門施設では年間数千人以上の患者を診察しており、症例数が多いほど治療精度と再発抑制のノウハウが蓄積されています。

また、形成外科専門医の在籍や傷跡治療を得意分野として掲げているかも重要です。

口コミや紹介に頼るだけでなく、実際に医師と話して信頼できるかを確認しましょう。

池袋サンシャイン美容外科は、池袋で20年、20,000件以上の豊富な実績がある美容外科です。

傷跡専門の美容外科として20年運営してきた実績を元に、さまざまな症状でも重症なケロイドでもできる限り目立たないよう処置いたします。

カウンセリングは無料で行っていますので、まずはご相談だけでも来院ください。

カウンセリング予約はこちら

まとめ|ケロイド治療費は目的に応じた選択が大切

ケロイド治療の費用は、治療法と目的によって大きく異なります。保存的治療なら比較的安価に抑えられますが、再発防止を目的とした積極的治療では一時的に高額になることもあります。

重要なのは、「なぜその治療を行うのか」を明確にし、目的に合った最適な方法を選ぶことです。

痛みやかゆみの軽減など医療的目的なら保険診療を活用し、負担を抑えながら継続的に治療を行いましょう。

ケロイドは治りにくい疾患ですが、適切な治療で改善する可能性があります。

費用だけにとらわれず、症状・目的・信頼できる医師という3点を基準に選ぶことが、最適な経済的な選択になります。

 

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療は医師の診察に基づきます。

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