わきがには種類がある？においの強度についても解説！

2020年04月18日

自分ではわからないこともある「臭い」。中でも、汗をかいた後や電車で気になるわきがに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

原因や対処法について意外と知られていないわきがの種類や臭いの強度、対処法を紹介します。

そもそもわきがとは？

なんとなく臭いの気になるわきがですが、何が原因なのでしょうか。
まずはわきがのメカニズムと種類を見てみましょう。

わきがのメカニズム

わきなどから特有のにおいが発生する体質を指してわきが（腋臭症）と言います。
病気ではないため放っておいても体調に影響することはありませんが、強い臭いがするために悩む方も少なくありません。

汗の分泌される二種類の汗腺、アポクリン汗腺・エクリン汗腺のうち、わきが体質の人はアポクリン汗腺を多く持ちます。
アポクリン汗腺から分泌されたタンパク質や脂質を含んだ汗が、皮膚にある常在細菌に分解されることによって独特の臭いが発生するのです。

アポクリン腺の数は両親からの遺伝で決まりますが、ストレスや食生活などの生活習慣で臭いの強度が変わることもあります。

わきがの種類に関して

研究により、約９５％の日本人男性の持つわきがの臭いは、７つのタイプに分かれることがわかりました。

その中でも、日本人男性のわき臭の約８割は、M型・A型・C型の３タイプのいずれかに分類されます。それぞれの特徴について簡単に見てみましょう。

●M型

最も人数の多い型であり、日本人は男性の約４０％、女性の約半数がこの型にあたります。
ミルクのようなマイルドな臭いが特徴です。

●A型

１０代から２０代に多い型で、男性では全体の約２割、女性は約５％がこのタイプです。臭いの強度が強く、酸のような臭いがします。

●C型

男性の約２割、女性の約７％がC型のわきが体質です。わきがの臭いの中で最も臭いの強度の強い型と言われており、カレースパイスのような臭いがします。

わきが種類を比較

一口にわきがと言っても種類や臭いの強さは人によってさまざまであり、年齢によって変わることもあります。

においの強度について

わきがの臭いの強度は以下の６段階で分けることができます。

この６段階のうち、１０～６０代の日本人男性のうちの約９割が臭い強度３以上（他人に感じられる程度のわき臭）を持っていることが明らかになっています。

特に、日本人男性の主なタイプであるM型・A型・C型のにおい強度の比較のために行われた実験の結果、A型とC型、特にC型をメインタイプとする人のわきがのにおい強度は他のタイプと比べて強いことが証明されています。

わきがの種類は年齢や男女でどう変わる？

人によって種類や臭いの強度が異なるわきがですが、年齢や性別ごとの特徴も見られます。

● 男性のわきがの年代別の比較

年代別の比較によると、１０～２０代に多いのはA型・C型であり、３０代以降ではその割合は半分ほどに減少し、代わりにM型の増加が見られました。

特に若い世代のわき臭の強さは、臭いの強度の強いA型・C型が多く存在するためだと考えられます。

● 男女別の比較

一般的に、女性のわきがは男性と比較すると臭いの強度が低いことが多いです。
また、女性固有の特徴として、年齢が上がるにつれて強度の下がる男性に対して女性は各年齢層で差は見られないこと、女性のわきがは男性と同様にM型が最も多いですが、男性ではM型に次いで多く全体の２割弱見られるA型（酸臭）は女性では全体の５％ほどしか見られないことが挙げられます。

わきがを治すには？

多くの人を悩ませるわきがですが、幸い今は治すことの可能な時代になっています。

わきがの手術の種類

当院では、お悩みの内容に応じて様々な治療を受けることができます。
以下、当院で受けることのできる手術を紹介します。

● 剪除法（せんじょほう）

皮膚を切開し、わきがの元となる汗腺を取り除く方法です。
この治療は、医師がひとつひとつの汗腺を目視で確認しながら取り除くため汗腺除去の確実性が高いほか、一度取り除いた汗腺が復活することはないため最もワキガを完治しやすい方法でもあります。

● クアドラカット法

剪除法よりも狭い範囲でわきの下を切開して小さなドリルの付いた管を挿入し、切除したアポクリン腺を管を通して吸い出します。

●超音波法

超音波の振動を利用して汗腺を破壊する手術法です。切開する範囲がわずか１㎝程のため、手術後の回復が早いです。

手術以外の治療法

当院では、手術に抵抗のある方のために切開を伴わない治療法も行っております。

● ミラドライ

ミラドライのマイクロ波で汗腺を破壊することで、臭いの下となるアポクリン腺からの汗の排出を抑止し、それによりわきがを改善します。

● 筋肉の縮小に作用する薬剤注入療法

筋肉の縮小に作用する薬剤をわきの皮膚下に注入することで汗を出す信号をブロックし、臭いの元を断ちます。

● ビューホット

細い針から照射される高周波によって汗腺を破壊する治療法です。皮膚を切開する必要がないため、傷跡を残すこともありません

当院のわきが治療の特徴

治療を考えていても、効果や費用、傷跡が残るかなどの懸念があるとなかなか決断し辛いのではないでしょうか。
ここでは、患者さんに寄り添った当院の特徴を紹介します。

● 効果的な治療

当院では、医師がにおいの元となる汗腺を直接見ながら一つ一つ手作業で切除していく治療法である直視下反転切除法を採用しています。
わきの下を切除して汗腺を取り除いてしまうため、最も効果の高い手術であるだけでなく、効果が半永久的に持続します。

● 手術後のサポート

手術後は運動などの制限はあるものの、不自由なく生活していただくことが可能です。
また、わきがの跡を目立たなくさせる傷跡の治療や医師によるマッサージを通して、手術後の傷跡を目立たなくするなどといったサポートも設けております。

まとめ

わきがの臭いや程度は人によって異なるため、わきがについての悩みも様々だと思います。
生活習慣を変えることで改善する場合もありますが、努力ではどうしようもないケースもあります。

そんな時は、お気軽に当院までご相談ください。
当院では、手術が必要かどうか診察して必要に応じて提案するという形をとっているため、実際に手術をするかは患者さんご自身の判断に委ねます。
また、手術の種類の豊富さや健康保険の利用による価格設定など、手術に抵抗のある方でもアクセスしやすいのではないでしょうか。

監修者情報

医療法人社団　栄真会

池袋サンシャイン美容外科

院長 鈴木 栄樹

日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員

95年　聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年　医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年　池袋サンシャイン美容外科開設

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