赤くなって残った傷跡は消えない?原因や治療法について | 東京・池袋サンシャイン美容外科
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赤くなって残った傷跡は消えない?原因や治療法について

他の傷はきれいに目立たなくなったのに、ずいぶん前にできた傷で今も赤く盛り上がったままのものがあるというのを時折耳にします。

衣服で隠れる場所であればそれほど気にならないかもしれませんが、顔や手、首など露出の多い所にこのような傷ができた場合、悩まれる方も多いのではないでしょうか。

今回は、この特殊な赤く盛り上がって消えない傷はいったい何なのか、その原因や治療法についてみていきます。

赤くなって残ってしまった傷跡は消えない?

赤く残ってしまった傷跡は、状態や原因によっていくつかの種類に分けられます。

適切な治療法にたどり着くために、まず、できてしまう原因やその種類についてみていきます。

傷跡が赤く残ってしまう原因とは?

ケガや火傷、手術で傷ができると、その部分に炎症が起き、炎症が治まるとともに新しい細胞のもととなる毛細血管やコラーゲン線維ができます。

この流れを経て傷は徐々に治っていき、通常半年から1年ほどで目立たなくなります。

正常に治った傷跡は、肌色に近く、赤みや盛り上がりはなく、痛みやかゆみもありません。

しかし、このように治らず、一度落ち着いた傷がしばらく経ってから赤く厚みのある盛り上がりを作り、ミミズ腫れのようになってしまうことがあります。

傷の箇所だけでなく、傷の周囲にこのミミズ腫れが広がっていく場合もあります。

傷の深さや大きさ、場所が影響するほか原因について考えられることとして、傷が治る過程で感染、血行障害があった場合、傷の部位が過度に引っ張られた場合、さらに体質やホルモンの影響で傷の炎症が長く続くということがあります。

炎症が続くことにより、血管やコラーゲンが作られる反応が過剰になり、傷が赤く盛り上がってしまうという状態がいつまでも続くことになってしまいます。

赤くなって残ってしまった傷跡の種類

赤くなって残ってしまう傷跡にも様々な種類があります。

どのような傷跡の種類があり、どのような症状なのかについて確認していきましょう。

色素沈着

傷が治った後も、その部分に茶色などの色素が消えずに残ってしまう状態です。

ケガや手術、火傷などにより生じたものは特に「炎症後色素沈着」と呼ばれています。

ニキビやケガ、日焼け(軽度の火傷の状態)や虫刺されなどによって起こる肌の炎症が刺激となり、肌を守ろうとメラニン色素が作られます。

メラニン色素は、通常、代謝による肌の入れ替わりとともに皮膚の外側に押し出され、徐々に消えていきますが、紫外線を浴びることや、肌の新陳代謝が上手く行かなかった場合、沈着したまま残ってしまい色素沈着を生じさせます。

外傷性刺青

ケガをして、砂や小石などが皮膚内に入ったまま傷口が閉じてしまった場合に生じます。

鉛筆を刺してしまい皮膚の浅い部分に残った芯により色素沈着が起こるケースなどが多く見られます。

刺青と同様、自然に消えず残ってしまうため、除去するためには治療が必要です。

治療には、跡を残さず色素沈着のある部位のみに照射が可能なレーザー治療を用いることが多いです。

ケロイド

赤く、ミミズ腫れのようになります。

肥厚性瘢痕と見た目が似ており区別が難しいですが、異なるのは、症状がもともとの傷の場所を越えて、正常な皮膚にも広がってしまう点です。

一度消失しても再発することが多く、ケロイドができてからの経過時間や状態によって、適する治療が異なるため、非常に治療が難しいとされています。

原因は皮膚への刺激のほか、アレルギーや体質、遺伝なども関係していると考えられています。

治療法としては、内服薬の服用やステロイド軟膏の塗布、テーピング、圧迫やステロイド注射、手術や放射線治療があります。

肥厚性瘢痕

ケロイドと同様、赤くミミズ腫れのようになります。

傷が治る過程での毛細血管やコラーゲンの過剰生産によって起こります。

ケロイドとは異なり、もともとの傷の部位のみに生じます。

時間の経過とともに消えることもありますが、気になる場合は圧迫やステロイドテープ、内服薬の服用やステロイド注射などの治療を受けます。

レーザーを使用しての肥厚性瘢痕の中の血管を破壊、コラーゲンの分解を促進させる治療も効果があるとされています。

綺麗に傷跡を消す方法について

ここまで、目立つ形で残ってしまう傷の種類や原因についてみてきました。

傷跡を綺麗に消すためにはどうしたら良いのでしょうか。

傷を綺麗に消すために気をつけたいことをまとめました。

できるだけ早く治す

傷が治るまでに時間がかかりすぎると、肥厚性瘢痕やケロイドなどの症状が生じる可能性があります。

傷をできるだけ早く治すためには、傷がしっかりと閉じた状態を保ち、刺激を与えないようにすることや、傷を受けた皮膚の中に入り込んだ砂などの異物をしっかりと洗い流すことが必要です。

日焼けをしない

日焼けをすると、その部分の皮膚の紫外線の吸収が良くなってしまい、色素沈着を起こす可能性があります。

また、日焼けにより患部に刺激を与えることで傷の完治が遅れ、肥厚性瘢痕やケロイドを生じさせてしまうリスクが高まります。

治った傷を引っ張らない様にする

治りがけの傷を引っ張ることにより、傷に刺激を与え、細胞の増殖を促してしまいます。

膝や肘などの動かすことの多い関節で肥厚性瘢痕が好発するのは、これが原因の一つと考えられます。

皮膚が正常に戻ると言われる半年間はできるだけ傷の部位を引っ張らないようにしましょう。

残ってしまった傷跡を目立たなくさせるおすすめの治療法について

目立つ形で残ってしまった傷跡をきれいに目立たなくさせるためには、レーザー治療が高い効果を発揮します。

目立たなくしたい傷跡の色、形状に合わせてレーザーを選択し、設定を変えて照射することにより、安全で短期間の治療が可能です。

切除する皮膚の範囲が広い場合や、傷跡付近の皮膚に余裕がない場合など手術が難しいケースでもレーザーでの治療が可能です。

ただし使用するレーザーの設定の見極めには、深い経験と知識が必要です。

池袋サンシャイン美容外科ではレーザー治療に精通した美容外科医歴20年以上のベテラン医師が診療しており、安心して治療を受けることができます。

気になる方はぜひ一度カウンセリングを受けてみて下さい。

まとめ

今回は赤くなって残ってしまった傷跡について、原因や治療法をお伝えしました。

適切な治療を受けることで、傷跡を改善し、今より目立たなくさせることが可能です。

これまであきらめていた方、悩んでいた方は、ぜひ一度、信頼のできる医師に相談してみて下さい。

また、万が一ケガなどで傷ができてしまった場合は、今回ご紹介した内容を参考に傷跡をきれいに残すために注意しながら、どうか早めに医師の治療を受けて下さいね。

監修者情報 院長の画像

医療法人社団 栄真会

池袋サンシャイン美容外科

院長

日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員

95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設

0120-331-244

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