傷を早く治すには?消毒絆創膏はNG 正しい傷と傷痕治療について | 東京・池袋サンシャイン美容外科
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傷を早く治すには?消毒絆創膏はNG 正しい傷と傷痕治療について

けがをして、かさぶたが出来て治ったと思ったのに、またかさぶたが剥がれていつまでも傷が治らず困った経験はないでしょうか?
このようにして出来た傷痕は、赤みや白い盛り上がりのある目立つものや、黒い跡になり残ることが多く、悩んでいる方もたくさんおられるようです。

今回は傷を長引かせず、できるだけ早く治す方法と、残ってしまった傷跡の修正について見ていきましょう。

傷が治るメカニズムとは?

私たちの身体が傷つき治っていく過程で、体内ではどんなことが起こっているのでしょうか?

まずは傷が治るメカニズムについてお伝えします。

傷が治る3つの段階について

傷が治る過程には、「炎症期」「細胞浸潤期」「再形成期」の3つの段階があります。

炎症期

ケガや火傷などで身体が傷つくと、創部に微生物などの異物を食べきれいにし、感染症を防ぐ細胞が集まってきます。

細胞浸潤期

炎症期を過ぎると、傷に肉芽組織ができ、新しい毛細血管や細胞の元になるコラーゲン繊維を作ります。

それとともに表皮を作り、傷をふさぎます。

再形成期

細胞浸潤期にはバラバラだったコラーゲン繊維は、徐々に丈夫で周りの細胞と同等の規則的な配列に変わっていきます。

こうして傷を受けた部分は最終的に目立たない傷となり治癒します。

早くきれいに傷跡を治す方法

このような過程で傷は徐々に治っていきますが、それぞれの段階で間違った処置や治療を行うと、3つの段階の流れが阻害され、炎症がいつまでも続きなかなか傷が治らず、しかも赤みのある盛り上がった傷跡や、黒い昔の傷跡として残ってしまいます。

傷の治癒を阻害するのは、意外にも私たちの多くが正しい処置として行ってきたいくつかの方法であることが近年分かってきました。

ここでは傷が治るのを邪魔してしまう、やってはいけない処置と、傷を早くきれいに治すための方法をご紹介します。

炎症期に傷の消毒を行わない

傷ができた時、傷の化膿や感染を防ぐために市販薬で消毒をする方は多いのはないでしょうか?

実は消毒を行うことは、やってはいけない処置です。

消毒をしてしまうと、創部の微生物などの異物を食べきれいにし、感染症を防ぐ細胞の働きが阻害され炎症が続く原因となってしまうのです。

傷ができたら、まず水道水で創部をきれいにし、消毒は行わないようにします。

炎症期

傷ができると、消毒し絆創膏などをはるのも実は誤った治療です。

傷から出るジュクジュクの液体は、細胞の動きを助け、乾燥から肉芽組織を守るものです。

ガーゼや絆創膏は傷を守るように見えますが、この液体を乾かしてしまい、治すための役目を奪い、傷を乾燥させてしまうのです。

そうなると、皮膚の細胞は動き回ることができず、また肉芽組織は壊死します。

傷を早くきれいに治すには、この液体がしっかりと働くよう傷を湿潤状態に保ち、乾燥から傷を守ることが重要です。

最近は傷を乾燥させない絆創膏もたくさん市販されていますので、そのようなものを利用するか、家庭にあるサランラップを巻くなどしてもよいでしょう。

細胞浸潤期には日焼けから守る

この時期、傷は収縮が始まります。

周囲の皮膚より紫外線の影響を受けやすいため、創部を露出するなどして日焼けをすると、茶色や赤黒い色素沈着となってしまう場合があります。

この時期には創部の露出は避け、日焼けから守るようにしましょう。

再形成期に傷のある部位を伸縮させる

再形成期には、創部のバラバラだったコラーゲン繊維がまわりの細胞と同じように正常な配列に戻り、丈夫になる過程です。

この段階で傷をのばしたり縮めたりと過度に動かすと、これを阻害し、おかしな配列おコラーゲン組織を増やしてしまうことになります。

そのため傷を過度に動かさないように気をつける、圧迫する、こするなど外からの刺激を避けるようにに配慮することで、傷をきれいに早く治すことが出来ます。

傷跡として残ってしまった場合の治療とは?

傷が治る過程がなんらかの阻害により正常に行われなかった場合、傷跡として残ってしまいます。

こうなると、自宅での処置で傷跡を改善することは大変難しくなります。

美容外科などの専門のクリニックを受診し、適切な治療を受けることで、多くの場合気にならない程度に回復が可能です。

ここでは美容外科で行われる治療や効果についてお伝えします。

レーザー治療と手術

クリニックで行われる治療は主にレーザー治療と手術の2種類です。

しかし、適応に制限があります。

傷が大きすぎる、または小さすぎる、肘など曲げ伸ばしを頻繁に行う場所や顔など目立つ部位の傷は、術前より悪化した傷になってしまうことがあるため、できないことがあります。

その場合もレーザー治療を行うことで、傷を目立たなくする効果が期待できます。

クリニックで傷痕治療に使用されるレーザーや治療内容はどのようなものなのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。

使用するレーザー機器について

レーザー機器にはさまざまな種類がありますが、クリニックでは、おもに「フラクショナルレーザー」と呼ばれるレーザー機器を使用し、傷痕の治療を行います。

フラクショナルレーザーは、傷痕にレーザーをマイクロドット状に照射することができる機器です。

皮膚の深いところに熱によるダメージを与えることで、新しいコラーゲン繊維の発生構築を促し、皮膚の入れ替えを行います。

つまり、さきほどお伝えした傷が治る3つの過程をレーザーによって発生させ、細胞の新生を促す治療です。

高い効果が期待できますが、施術はレーザー治療の経験や知識を持つ医師による、適応や照射範囲を見極める技術が必要です。

池袋サンシャイン美容外科の傷跡治療について

池袋サンシャイン美容外科では、フラクショナルレーザー機器でも特に傷跡を目立たなくする効果が期待できる最新の機械「スターラックス1540」を使用し、美容外科歴20年以上の経験と知識を持つ医師が診療します。

傷痕に悩んでいる方、傷をきれいに目立たなくしたい方は、ぜひ一度池袋サンシャイン美容外科でカウンセリングを受けてみてください。

まとめ

今回は傷跡を早くきれいに治す方法についてお伝えしました。

これまであたりまえだからと行っていた方法は意外にも自分自身の自然治癒力を邪魔していたのですね。
自分自身の自然な治癒の力を最大限生かすための新しい治療法も紹介させていただきました。

ぜひ、覚えておいて、もしもの時には実践してみてくださいね。

また、傷跡が目立つ形で残ってしまった時の治療についてもご案内しました。

傷跡が残ってしまった場合は、市販の薬などでの自己治療は非常にむずかしいこともお伝えしました。

傷が残って悩んでいる方や、色素沈着で茶色や黒く残った昔の傷跡が気になる方は、ぜひ経験があり信頼できる医師や美容外科に相談してください。


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監修者情報 院長の画像

医療法人社団 栄真会

池袋サンシャイン美容外科

院長

日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員

95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設

0120-331-244

受付時間:10:00~19:00(完全予約制)

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