【現役医師監修】傷跡の赤みが消えないのはなぜ?傷跡の種類や最適な治療法まとめ

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傷跡に赤みがかかっていて「この傷跡は異常なの」「他の傷跡と違うならどのように治せばいいの?」と悩んでいる方もおられるのではないでしょうか。

通常、傷跡は時間が経てば目立たなくなりますが、以下の症状に当てはまる場合は、皮膚科や美容外科を受診した方がいいでしょう。

  • 傷ができてから数ヶ月以上も赤みが消えない
  • 赤みが盛り上がって、時々かゆみや痛みがある

これらの症状がある場合は、放置していても消えない「ケロイド」「肥厚性瘢痕」の可能性があります。

今回は、この特殊な赤く盛り上がって消えない傷跡の正体や原因、治療法について紹介します。

鈴木 栄樹 院長
監修者:院長・鈴木 栄樹

「美しくなりたい」を応援します。どんな時代も「美」を願う「心」の本質は変わりません。当院は「患者様の安心と満足を目標にする。」という当たり前のことを第一に考え、本物の美容形成外科を開設いたしました。

「美」と「心」がつながった「ありがとう」と言っていただける病院でありたい。「美のホームドクターになれたら…」が私たちの願いです。

【院長略歴】
95年聖マリアンナ医科大学卒業/95-97年同大学麻酔科勤務/97-02年大手美容外科勤務 のちに分院院長歴任/03-06年医療法人博済会 鈴木病院 美容外科外来開設/06年池袋サンシャイン美容外科開設/日本美容外科学会正会員・認定医/日本美容外科医師会正会員/日本抗加齢医学会正会員

 

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更新日:2026年1月5日

傷跡の赤みが消えない正体とは?「自然に治る傷」と「治療が必要な傷」の見分け方

いつまでも傷跡が赤い」「少し盛り上がってきた」と不安に感じる方は多いでしょう。

実はその赤みの正体は、傷を治そうとする体が作り出した「過剰な血管とコラーゲン」が原因です。

通常、傷跡は半年から1年かけて白く平らになりますが、炎症が長引くと「自然には消えない傷跡」へと変化します。

まずは、あなたの傷が以下のどの状態に当てはまるか確認してみましょう。

傷跡の状態種類主な原因と特徴症状
赤く平ら色素沈着メラニン色素の沈着で、日焼けや摩擦で悪化する半年〜1年で薄くなるが、ケア次第で残る
赤く盛り上がっている肥厚性瘢痕傷口の炎症が長引き、コラーゲンが過剰増殖したもの数年単位で平らになることもあるが、跡は残る
赤く広がりがあるケロイド傷の範囲を超えて赤みが広がるもので、体質の影響が強い自然には治らない。 痛みやかゆみを伴う

 

傷跡に異常な赤みが見られる場合は自然に消えない

傷が治る過程で「感染」や「血行障害」が起きたり、関節などの「よく動かす部位(引っ張られる場所)」に傷があったりすると、体は傷を埋めようとして過剰に血管を張り巡らせ、コラーゲンを作り続けます。

この「炎症の暴走」こそが、半年を過ぎても赤みが消えない最大の原因です。

特に、傷の範囲を超えてミミズ腫れのように広がっている場合は「ケロイド」、傷の範囲内で盛り上がっている場合は「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」という状態であり、これらは放置すると数年単位で残り続けるだけでなく、さらに硬く目立ってしまいます。

このため、赤みのある消えない傷跡がある場合は「いつか消えるはず」と放置せず、赤みがあるうちに適切な治療を行うことが、傷跡を跡形もなく綺麗に消すための唯一の近道です。

赤くなって残ってしまった傷跡の種類

赤くなって残ってしまう傷跡にも様々な種類があります。

どのような傷跡の種類があり、どのような症状なのかについて確認していきましょう。

色素沈着

傷が治った後も、その部分に茶色などの色素が消えずに残ってしまう状態です。

ケガや手術、火傷などにより生じたものは特に「炎症後色素沈着」と呼ばれています。

ニキビやケガ、日焼け(軽度の火傷の状態)や虫刺されなどによって起こる肌の炎症が刺激となり、肌を守ろうとメラニン色素が作られます。

メラニン色素は、通常、代謝による肌の入れ替わりとともに皮膚の外側に押し出され、徐々に消えていきますが、紫外線を浴びることや、肌の新陳代謝が上手く行かなかった場合、沈着したまま残ってしまい色素沈着を生じさせます。

ケロイド

赤く、ミミズ腫れのようになります。

肥厚性瘢痕と見た目が似ており区別が難しいですが、異なるのは、症状がもともとの傷の場所を越えて、正常な皮膚にも広がってしまう点です。

一度消失しても再発することが多く、ケロイドができてからの経過時間や状態によって、適する治療が異なるため、非常に治療が難しいとされています。

原因は皮膚への刺激のほか、アレルギーや体質、遺伝なども関係していると考えられています。

治療法としては、内服薬の服用やステロイド軟膏の塗布、テーピング、圧迫やステロイド注射、手術や放射線治療があります。

肥厚性瘢痕

ケロイドと同様、赤くミミズ腫れのようになります。

傷が治る過程での毛細血管やコラーゲンの過剰生産によって起こります。

ケロイドとは異なり、もともとの傷の部位のみに生じます。

時間の経過とともに消えることもありますが、気になる場合は圧迫やステロイドテープ、内服薬の服用やステロイド注射などの治療を受けます。

レーザーを使用しての肥厚性瘢痕の中の血管を破壊、コラーゲンの分解を促進させる治療も効果があるとされています。

赤みのある消えない傷跡を消すために大切なポイント

ここまで、目立つ形で残ってしまう傷の種類や原因についてみてきました。

傷跡を綺麗に消すためにはどうしたら良いのでしょうか。

傷を綺麗に消すために気をつけたいことをまとめました。

できるだけ早く治す

傷が治るまでに時間がかかりすぎると、肥厚性瘢痕やケロイドなどの症状が生じる可能性があります。

傷をできるだけ早く治すためには、傷がしっかりと閉じた状態を保ち、刺激を与えないようにすることや、傷を受けた皮膚の中に入り込んだ砂などの異物をしっかりと洗い流すことが必要です。

日焼けをしない

日焼けをすると、その部分の皮膚の紫外線の吸収が良くなってしまい、色素沈着を起こす可能性があります。

また、日焼けにより患部に刺激を与えることで傷の完治が遅れ、肥厚性瘢痕やケロイドを生じさせてしまうリスクが高まります。

治った傷を引っ張らない様にする

治りがけの傷を引っ張ることにより、傷に刺激を与え、細胞の増殖を促してしまいます。

膝や肘などの動かすことの多い関節で肥厚性瘢痕が好発するのは、これが原因の一つと考えられます。

皮膚が正常に戻ると言われる半年間はできるだけ傷の部位を引っ張らないようにしましょう。

赤みがひどい消えない傷跡を目立たなくするにはレーザー治療が最適

目立つ形で残ってしまった傷跡をきれいに目立たなくさせるためには、レーザー治療が高い効果を発揮します。

目立たなくしたい傷跡の色、形状に合わせてレーザーを選択し、設定を変えて照射することにより、安全で短期間の治療が可能です。

切除する皮膚の範囲が広い場合や、傷跡付近の皮膚に余裕がない場合など手術が難しいケースでもレーザーでの治療が可能です。

ただし使用するレーザーの設定の見極めには、深い経験と知識が必要です。

池袋サンシャイン美容外科ではレーザー治療に精通した美容外科医歴20年以上のベテラン医師が診療しており、安心して治療を受けることができます。

気になる方はぜひ一度カウンセリングを受けてみて下さい。

赤みがある消えない傷跡の改善事例(池袋サンシャイン美容外科の施術)

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施術事例のようにリストカット等で残った赤い消えない傷跡でも、レーザー治療で赤みやふくらみを消して目立たなくすることも可能です。

レーザー治療の痛みや費用といった概要を以下の表にまとめました。

フラクショナルレーザーによる傷跡治療

治療法スターラックス/iconによるレーザー照射
治療回数月に1度のペースで5回照射
治療時間照射時間5分~10分 その後クーリング15分
治療費用・10cm1回:70,200円
・1クール5回:280,800円
リスク照射後の一時的な赤み・腫れ・色素沈着・乾燥・痒み・まれに水泡
術後の生活・ゴシゴシこすらないよう注意
・当日はシャワー浴がおすすめ
・翌日から入浴可能

まとめ

今回は赤くなって残ってしまった傷跡について、原因や治療法をお伝えしました。

適切な治療を受けることで、傷跡を改善し、今より目立たなくさせることが可能です。

これまであきらめていた方、悩んでいた方は、ぜひ一度、信頼のできる医師に相談してみて下さい。

また、万が一ケガなどで傷ができてしまった場合は、今回ご紹介した内容を参考に傷跡をきれいに残すために注意しながら、どうか早めに医師の治療を受けて下さいね。

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