「手術痕が気になる」「リストカットの跡を誰かに見られたくない」「夏になると腕を出すのが怖い」そんな気持ちを抱えながら、毎日を過ごしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コンシーラーは、傷隠しの1つの手段ではありますが、「どれでもいい」というわけにはいきません。
傷跡の種類・コンシーラーの選び方・塗り方の手順によって、仕上がりは大きく変わります。間違ったものを選んでしまうと、逆に傷跡が目立ってしまうこともあります。
そこでこの記事では、傷跡の種類ごとの隠し方の違い・失敗しないコンシーラーの5つの選び方・自然に見せるための塗り方の手順までを具体的に解説します。
記事の後半では、コンシーラー以外の方法や医療的なアプローチについても触れていますが、今日の自分にとって一番楽な方法を見つけるための情報として、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事の重要なポイント
- 傷跡の状態に合わせた「適切な製品選び」が不可欠
- 「事前の保湿」と「薄く重ねる塗り方」が自然に見せる鍵
- コンシーラーを唯一の手段とせず、柔軟な選択肢を持つ
本記事では傷跡を隠す方法について解説していますが、もし今つらい状態が続いている場合は、専門の相談窓口を頼ってみてください。
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間・無料)
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556

「美しくなりたい」を応援します。どんな時代も「美」を願う「心」の本質は変わりません。当院は「患者様の安心と満足を目標にする。」という当たり前のことを第一に考え、本物の美容形成外科を開設いたしました。
「美」と「心」がつながった「ありがとう」と言っていただける病院でありたい。「美のホームドクターになれたら…」が私たちの願いです。
95年聖マリアンナ医科大学卒業/95-97年同大学麻酔科勤務/97-02年大手美容外科勤務 のちに分院院長歴任/03-06年医療法人博済会 鈴木病院 美容外科外来開設/06年池袋サンシャイン美容外科開設/日本美容外科学会正会員・認定医/日本美容外科医師会正会員/日本抗加齢医学会正会員
Contents
傷隠しにコンシーラーはどこまで使える?まず知っておくべき限界

傷隠しでコンシーラーを利用する場合、傷の種類によって、隠し方や難しさが異なります。
例えば、赤みのある新しい傷と、白く線状に残った古い傷では必要なアプローチが違いますし、凹凸がある傷は色だけでは対処できません。
まずは隠すことができる限界を知っておくことが失敗しないコンシーラー選びの出発点になります。
赤い傷と白い線状の傷では隠し方が違う
傷跡は大きく分けて2つで、赤みや色素沈着が残っているタイプと、白く線状に残ったタイプがあります。
赤みのある傷は、肌の赤みを打ち消すグリーン系のコントロールカラーを下地として使い、その上からカバー力の高いコンシーラーを重ねることで目立たなくできます。
色を補正するという方向のアプローチが有効です。
一方、白い線状の傷は色素がない状態のため、肌に近い色を乗せて「周囲に馴染ませる」という考え方になります。
赤みを打ち消すのではなく、周囲の肌色と馴染ませることで目立ちにくくするのがポイントです。
どちらの傷かによって使う下地・コンシーラーの色・塗り方の手順が変わるため、まず自分の傷のタイプを確認することが最初のステップです。
凹凸のある傷はコンシーラーだけでは隠せない
凹凸のある傷に対してコンシーラーだけで隠そうとすると、色はカバーできても光の当たり方で凹凸の影が見えてしまいます。
凹凸がある傷には、まず保湿で肌のコンディションを整え、下地で凹みをできるだけ補正してからコンシーラーを重ねるという工程が必要です。
下地の役割は単なる化粧崩れ防止ではなく、肌表面の凹凸を物理的に埋める役割があります。
この工程を省くと、コンシーラーがよれて逆に目立つという結果になりがちです。
完全に消すのは難しいが「目立たなくする」は可能
はっきりお伝えしておくと、コンシーラーで傷跡を完全に消すことはできません。
特に白く線状に残った傷・深い凹みがある傷は、コンシーラーでカバーできるのはあくまで「色」の部分に限られます。
しかし「目立たなくする」「自然に見せる」という目標であれば、正しい選び方と塗り方で十分に達成できます。
完全に消そうと厚塗りするより、自然に馴染ませることを意識した方が仕上がりはずっときれいになります。
この記事を通じて、現実的で効果的なアプローチを身につけてください。
失敗しない傷隠しでコンシーラーを使う際の選び方

傷跡を隠すためのコンシーラーは、以下の5つを基準に選ぶことで失敗しにくいはずです。
- カバー力はファンデ以上がおすすめ
- テクスチャーは「硬め」or「高密着」
- 色選びは自分の肌より半トーン暗め
- ウォータープルーフ設計かどうか確認
- パウダー固定できる設計かどうか
それでは詳しく解説します。
①カバー力はファンデ以上がおすすめ
一般的なコンシーラーはくまや小さなシミを隠す目的で作られており、傷跡のカバーには力不足なことがほとんどです。
傷跡を隠すためには、傷跡や火傷跡、シミやあざ隠しとして作られたカバー力の高いボディーファンデを選ぶのがおすすめです。
これらの製品は顔料の含有量が多く、少量でも高いカバー力を発揮します。
一般的なコンシーラーとは別物として考え、専用アイテムを選ぶことが重要です。
ドラッグストアよりも、コスメ専門店・オンラインショップでの購入がおすすめです。
②テクスチャーは「硬め」or「高密着」
密着度の高いクリームタイプ、またはスティック状の硬めのテクスチャーが傷隠しに向いています。
柔らかいテクスチャーのコンシーラーは、手首など動きのある部位では折れ目や関節部分に沿ってひび割れや割れが起きやすいです。
特に白い線状の傷は乾燥しやすいため、柔らかすぎるコンシーラーは動くたびに割れて、逆に傷跡が強調されてしまいます。
指で触ってみて、ほどよい硬さがあるものを選びましょう。
③色選びは自分の肌より半トーン暗め
傷跡の上に自分の肌色より明るいコンシーラーを使うと、そこだけが白く浮いて逆に目立ちます。
傷隠しでは肌よりも半トーン程度暗めの色を選ぶのが基本です。
店頭で試せる場合は手首の内側に少量のせて自然光で確認しましょう。
難しい場合はオンラインの口コミなどを確認し、同じ肌トーンの方の仕上がりを参考にする方法も有効です。
傷跡が白い場合は、肌色に近いベージュ系を基準に選んでください。
④ウォータープルーフ設計かどうか確認
手首などは日常動作のなかで袖に触れる・物に当たるなど、摩擦が多い部位です。
さらに夏場は汗もかきやすいため、耐水・耐汗性のないコンシーラーでは時間が経つと崩れてしまいます。
このため、できればウォータープルーフ設計のものを選びましょう。
成分表示で「ウォータープルーフ」「スマッジプルーフ」などの記載を確認してください。
ウォータープルーフでないものは、クレンジングなしで落ちてしまう可能性があります。
⑤パウダー固定できる設計かどうか
コンシーラーだけで仕上げると摩擦や時間経過で崩れやすいため、フィニッシングパウダーやフェイスパウダーで上から固定できるかどうかも確認することが大切です。
ほとんどの高カバータイプのコンシーラーはパウダー固定を前提とした設計になっていますが、なかにはパウダーを乗せると崩れやすくなるものもあります。
製品の使い方説明や公式サイトで「パウダーで仕上げる」という工程が記載されているものを選ぶと安心です。
リスカ跡・手術痕を自然に隠す塗り方

どれだけ良いコンシーラーを選んでも、塗り方が正しくなければ自然に仕上がりません。
以下の4つの手順に沿って、厚塗り感なく傷跡を目立たせない塗り方をマスターしてください。
- 手順1:凹凸を整える
- 手順2:薄く叩き込むが基本
- 手順3:境界線をぼかす
- 手順4:パウダーで固定する
それでは詳しく解説します。
手順1:凹凸を整える
コンシーラーを塗る前の土台作りが最も重要なステップです。
まず乳液やボディローションで保湿し、肌の乾燥を解消します。白い線状の傷は特に乾燥しやすいため、保湿はできるだけ行ってください。
保湿後は軽くなじませ、ベタつきがなくなってから次へ進みます。
下地を傷跡に薄く伸ばし、凹みがある場合はそこに優しくなじませます。下地が乾いたことを確認してからコンシーラーへ進むことが崩れ防止のポイントです。
手順2:薄く叩き込むが基本
コンシーラーを指の腹またはスポンジで叩き込むように少量ずつ重ねます。
一度に厚塗りしようとするのは失敗の原因になります。薄い層を複数回重ねることで自然なカバーが実現します。
最初に少量のコンシーラーを指先に取り、傷跡の中心から外側に向けてポンポンと叩くようにのせます。
一回でカバーしようとせず、乾かしながら2〜3回重ねることで崩れにくく、より自然な仕上がりになります。
手順3:境界線をぼかす
コンシーラーを塗った範囲と周囲の肌の境界線が残ると、そこが不自然な線として目立ってしまいます。
コンシーラーの端をスポンジや指の腹で優しくぼかし、周囲の肌となめらかに馴染ませます。
境界部分だけを意識して、ポンポンと馴染ませるイメージで進めましょう。ここでこすってしまうと、せっかく塗ったコンシーラーがずれてしまうため注意が必要です。
手順4:パウダーで固定する
最後のステップはフィニッシングパウダーまたはルーセントパウダーを薄くのせて固定します。
大きめのブラシやパフを使って優しくのせることで、コンシーラーが崩れにくくなり、仕上がりがよりナチュラルになります。
パウダーを厚くのせすぎると白浮きする原因になるため、薄くふんわりとのせることがポイントです。固定後は触れないようにしばらく待ち、定着させてから袖を通しましょう。
傷隠しでコンシーラーを利用する際の注意点

傷隠しでコンシーラーを利用する場合は、以下の点に注意してください。
- 厚塗りしすぎない
- 塗る前に必ず保湿する
- 外出前は自然光でチェックする
それでは詳しく解説します。
厚塗りしすぎない
傷を完全に隠そうとして厚塗りすると、コンシーラーが傷の凹みに溜まって逆に線が浮き立ち、かえって目立つ結果になります。
そうならないためにも、薄い層を複数回重ねて少しずつ隠していきましょう。
一度で完全に隠そうとせず、「少し透けていても大丈夫」という感覚で薄く重ねる方が、仕上がりが自然になります。
塗る前に必ず保湿する
傷跡は皮膚の構造が変化しているため、周囲の肌より乾燥しやすい性質があります。
保湿なしでコンシーラーを塗ると、傷跡部分だけひび割れや粉浮きが起きやすくなります。
保湿は面倒に感じるかもしれませんが、仕上がりの差を大きく左右するため、乳液やローションを先に塗って肌を整えてから進めましょう。
外出前は自然光でチェックする
室内の照明下では、コンシーラーの境界線や白浮きが見えにくくなります。
外出前に窓際や玄関先にて自然光で確認することが重要です。
室内でOKに見えても、屋外の自然光では浮いて見えるケースがあります。
スマートフォンのカメラで撮影して確認する方法も有効です。カメラの画像処理で実際の見え方に近い確認ができます。
おすすめの傷隠しコンシーラーのタイプ別比較
商品を特定してしまうと情報が古くなりやすいため、ここではタイプ別の特性で紹介します。
自分の目的に合ったタイプを把握してから選ぶことが、失敗しない購入の近道です。
| タイプ | カバー力 | 耐久性 | 適した用途 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|---|
| タトゥー隠し専用タイプ | ★★★★★ | ★★★★☆ | 濃い傷・あざ・広範囲 | 2,000〜5,000円 |
| 舞台用・医療現場でも使用される利用されるタイプ | ★★★★★ | ★★★★★ | 長時間・特別な場面 | 3,000〜8,000円 |
| スティック型 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 細い線・ポイント補正 | 1,000〜3,000円 |
| クリーム型 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 広範囲・均一なカバー | 1,500〜4,000円 |
コンシーラー以外で傷を隠す方法
傷を隠す手段はコンシーラーだけではありません。
シーンに合わせて以下のアイテムを使い分けることで、より自然に精神的な負担を減らしながらカバーすることが可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ファッションアイテムで物理的に隠す | ・アームカバー ・アクセサリー |
| 専用のカバーシール・テープを活用する | ・スキンカバーシート ・肌色テープ |
アームカバーは夏場のUVカット対策としても自然に利用できますし、アクセサリーの重ね付けはおしゃれを楽しみながら傷跡を目立たなくできます。
ファッションアイテムを活用した傷隠しは以下の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
参考:手首を隠すアクセサリーは?季節・場面別おすすめアイテムや跡を目立たなくする方法を解説
本気で消したいなら医療レーザーという選択肢もある
「毎日コンシーラーで隠すことに疲れた」「根本的に目立たなくしたい」と感じるなら、美容皮膚科・形成外科での治療という方法もあります。
フラクショナルレーザー・エルビウムヤグレーザーなどの医療レーザーは、傷跡の色・質感・凹凸を改善する治療として活用されています。
完全に消えるわけではありませんが、継続的な治療によって「目立たなくなる」効果が期待できます。
※レーザー治療には赤み・熱感・色素沈着・まれに瘢痕形成などの副作用が生じる場合があります。また、治療の適応や詳細なリスクについては、医師による診察でご確認ください。
例えば、当院池袋サンシャイン美容外科では、傷跡で悩まれている方の施術実績があります。

費用は自由診療のため施術内容や回数により異なります(目安:数万円〜数十万円程度)。複数回の施術が必要なケースが多いです。
「傷を消したい」という気持ちと同時に、当時の気持ちについて話せる場所を見つけることも、自分を楽にする助けになります。受診のタイミングで相談窓口についても一緒に聞いてみることができます。
傷跡修正の特徴や費用、施術事例等は以下の記事で詳しく解説しています。
参考:医師が解説!傷跡修正とは?最新症例5選やリアルな費用相場を徹底解説
池袋サンシャイン美容外科では傷跡を目立たなくする修正治療に対応

傷跡の修正治療は「傷の状態・深さ・範囲」によって最適な治療法が異なります。
もしも「傷跡を隠す生活から抜け出したい」「傷跡を気にせずファッションを楽しみたい!」そう考えている方は、一度専門医に相談してみませんか?
池袋サンシャイン美容外科では無料カウンセリングで傷の状態を丁寧に確認し、傷の種類・範囲・希望に合わせた現実的な治療プランをご提案しています。
いきなり施術が始まるわけではなく、まずはカウンセリングから始められる環境ですので、治療に不安がある方もまずは無料相談だけでも受けてみてください。
傷隠しに関するよくある質問
ここからは傷隠しに関するよくある質問を紹介します。
傷隠しコンシーラーはバレますか?
選び方と塗り方が正しければ、日常生活では気づかれにくいレベルに仕上げることができます。
ただし完璧に隠せるかどうかは傷の深さ・範囲・コンシーラーの質によって異なります。
自然光でのチェックと、薄く重ねる塗り方が傷を目立たせなくするコツです。
傷隠しのコンシーラーはプールや温泉でも落ちない?
ウォータープルーフのコンシーラーを使用してもある程度は落ちてしまいます。
プール・温泉・海など水に完全に入る場面では、防水テープ・スキンカバーシール・アームカバーの方が現実的な選択肢です。
傷隠しのコンシーラーは男性でも使える?
男性でも問題なく使用できます。
傷跡のカバーに性別は関係ありません。テクスチャーや色さえ合っていれば男性でも同じように活用できます。
「メイクに慣れていない」という方は、スティック型や少量のクリーム型から始めると使いやすいです。
毎日使っても肌に悪影響はありませんか?
塗りっぱなしにせず、毎日必ずクレンジングで落とすことが前提です。
ただし、傷跡の皮膚は周囲より摩擦に弱く、強くこすると色素沈着の原因になる場合があります。
クレンジングの際は、オイルやミルクタイプの洗浄力が適切で肌にやさしいものを選び、なでるように優しく落とすことをおすすめします。
塗る前の保湿・落とした後の保湿を習慣にすれば、毎日の使用でも大きな肌トラブルになりにくいです。肌に赤みやかゆみが出た場合は使用を中止して皮膚科に相談してください。
コンシーラーで傷は悪化しない?
傷口が完全に閉じていない・かさぶたがある・赤みや熱感がある状態での使用は避けてください。
判断が難しい場合は、使用前に皮膚科でご確認いただくことが望ましいです。
治癒済みの傷跡であっても、製品によっては刺激を感じる場合があります。不安な場合は皮膚科での確認を先にすることをおすすめします。
まとめ
傷跡をコンシーラーで隠すことは、正しい知識と方法があれば現実的に可能です。
傷の種類の確認・カバー力と密着性の高いコンシーラーの選択・保湿から始まる4ステップの塗り方など、これら3つを押さえるだけで、仕上がりは大きく変わります。
毎日コンシーラーで隠すことに疲れてきたなら、医療的な治療という選択肢もあります。どちらが今の自分に合っているかは、あなたが決めていいことです。
「今日は隠せるアイテムを探してみた」それだけで十分です。少しずつ、自分が楽になれる方法を見つけていきましょう。
もし今、つらい気持ちや誰かに話したいことがあれば、こちらへ連絡してみてください。
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間・無料)
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556