ポツンとあるほくろは、気にしなければそれで済んでしまうものですが、気になり始めるととことん気になりますよね。
そして思いつくのが「なんとか自分で取れないか?」ということなのではないでしょうか。
ほくろの種類によっては自分で取ることができる場合があるのですが、実は自分で取ってはいけないほくろもあります。
自宅でほくろ除去する方法や取ってはいけないほくろの種類、自分でほくろ除去するに当たってのリスクなどについてご紹介していきます。
この記事で紹介する内容
- カソーダ(重曹+ひまし油)、もぐさ、精油ジェル、レーザーペンなどで自分でも除去できる方法はある
- ほくろ除去を自分でするとやけど・炎症・傷跡・感染症などのリスクが高い
- 特に「ほくろの周囲を保護せずにカソーダを塗る」「熱灸を誤って使う」といった事例はトラブルになりやすい

監修者:院長・鈴木 栄樹
「美しくなりたい」を応援します。どんな時代も「美」を願う「心」の本質は変わりません。
当院は「患者様の安心と満足を目標にする。」という当たり前のことを第一に考え、本物の美容形成外科を開設いたしました。
「美」と「心」がつながった「ありがとう」と言っていただける病院でありたい。 「美のホームドクターになれたら…」が私たちの願いです。
【院長略歴】95年聖マリアンナ医科大学卒業/95-97年同大学麻酔科勤務/97-02年大手美容外科勤務 のちに、分院院長歴任/
 03-06年医療法人博済会 鈴木病院 美容外科外来開設/06年池袋サンシャイン美容外科開設/日本美容外科学会正会員・認定医
 /日本美容外科医師会正会員/日本抗加齢医学会正会員
Contents
ほくろ除去を自分でするのは簡単?自宅でできる4つの方法

簡単ではありませんが、ほくろは自分で除去することも可能です。
自分でほくろ除去を除去できる4つの方法は以下の通りです。
- ほくろ除去クリーム(カソーダ)を使う
- もぐさを使う
- 精油ジェルを使う
- レーザーペンを使う
[自分でほくろ除去する方法①]ほくろ除去クリーム(カソーダ)を使う
ほくろ除去クリームとは、カソーダと言われるひまし油と、重曹を主成分としたクリームです。
重曹のアルカリ成分でほくろ部分の皮膚を溶かすことによって、ほくろを除去することができます。
皮膚の主成分はタンパク質で、アルカリ成分に弱い性質を持っています。
このため、カソーダと重曹を塗り込むことでほくろ部分のタンパク質を溶かし、除去することができるのです。
この方法はカソーダを塗るだけというお手軽さで実践できるメリットはあるのですが、ほくろ以外の部分にカソーダが広がると炎症が起こることがあります。
カソーダでほくろを除去するのなら、ほくろの周囲の皮膚を絆創膏などで保護し、カソーダが付着しないように注意しなければならず、とても危険です。
[自分でほくろ除去する方法②]もぐさを使う
もぐさというのは、いわゆるお灸です。
もぐさと線香があれば実践できる方法で、もぐさから伝わる線香の熱によって、ほくろを焼き切ってしまう方法です。
 ただし、この方法は初心者では難しいため、お灸に慣れている方向きだといえるでしょう。
[自分でほくろ除去する方法③]精油ジェルを使う
精油配合のジェルを塗ってほくろを除去する方法です。
現在販売されている製品には「モールクリア」や「ワートモールバニッシュ」などがあります。
しかし、いずれも国産ではないため、海外製の化粧品に抵抗がある方にはおすすめしません。
この方法もまたカソーダと同様、ほくろ以外の皮膚にジェルが付着すると炎症が起こることがありますので、使用に当たっては十分な注意が必要です。
[自分でほくろ除去する方法④]レーザーペンを使う
レーザーペンとは、ペンタイプのレーザー美顔器です。レーザーペンで、黒い色素に反応するレーザーの性質を利用してほくろを除去するという方法です。
ペンタイプのため使いやすいというメリットはありますが、レーザーを照射する以上取り扱いには十分注意する必要があります。
ほくろ除去を自分で行うリスク

自分でほくろを除去でき、なおかつノーリスクならいうことがありません。
しかし、自分で行うほくろ除去には以下のリスクが伴います。
- やけどのリスク
- 傷跡のリスク
やけどのリスク
まず、もぐさやレーザーペンの場合、少し手元が狂えばやけどする可能性があります。
もちろん、これらに慣れてしまえばやけどのリスクはかなり低くなりますが、慣れが必要なケアの場合では、慣れる前にほくろ除去に挑戦すると、どんどんやけどのリスクが高まります。
もぐさやレーザーペンでほくろ除去をすれば必ずやけどをするということではありませんが、その可能性がある以上、リスクとして捉えておく必要はあります。
傷跡のリスク
今回紹介した自宅でほくろを除去する方法は、いずれの方法でも傷跡が残るリスクがあります。
浅い傷跡ならターンオーバーとともに薄くなりますが、深い傷跡でそれが真皮層にまで及んだ場合では、そのまま残ったり、薄くなるのに長期間を必要としたりすることがあります。
自宅でほくろ除去するのなら、このようなリスクも頭に入れたうえで、自己責任で実践しましょう。
自分で除去してはいけないほくろもある

ほくろによく似たメラノーマという病気があることをご存じでしょうか。
メラノーマは”ほくろの癌”ともいわれ、放置しているとどんどん大きくなって増殖するという特徴があり、悪性のためリンパ節などへ転移することもあります。
メラノーマは「左右非対称」「周囲がギザギサしている」「ほくろの色にムラがある」「一般的なほくろよりも大きく、放置しているとさらに大きくなる」といった特徴があります。
このようなほくろは、もしかすると、それはメラノーマかもしれません。
メラノーマの疑いがある場合、自宅での除去を避け、医療機関で診断を受けましょう。
ほくろ除去を自分で行う際によくある質問
ここからは、ほくろを自分で除去する際によくある以下の質問について解説します。
- ほくろを自分で取ったらどうなる?
- ほくろを自分で取ったら癌になるって本当?
- ほくろを自分で取った跡は消せる?
それでは詳しく解説します。
ほくろを自分で取ったらどうなる?
自宅で自身の判断・器具・クリームなどを用いてほくろを除去すると、見た目には「取れた」と思えても、実際には以下のような経過になる可能性があります。
表面だけ取れても、根が深い場合には除去しきれず残ってしまう場合がある
皮膚の深部までダメージを与えると、 やけど・水ぶくれ・感染症・傷跡(凹みや盛り上がり) といったトラブルが起こる
このように、自分でほくろを除去する場合は、その分リスクが高いことも理解した上で行う必要があります。
ほくろを自分で取ったら癌になるって本当?
「ほくろを取ると癌になる」という話を聞いたことがある方も多いと思いますが、ほくろを取ったからと言って必ず癌になるというわけではありません。
怖いのは「ほくろとおもっていたが実際には悪性のメラノーマだった」という場合です。
表面上はホクロがなくなったように見えても、自己処理をすることで診断してもらうきっかけをうしない、病気が進行してしまうということが一番危険です。
ですので、気になるほくろがある場合は、まず専門医に相談することをおすすめします。
ほくろを自分で取った跡は消せる?
自分でほくろを取った跡(傷跡・凹み・色素沈着など)は、完全に消すのは難しい場合が多いです。自
己処理では皮膚の深部まで傷つけてしまうことがあり、凹凸やケロイド(盛り上がった傷跡)、色素沈着が残るリスクがあります。
特にカッターやピンセットなどで無理に除去した場合、皮膚の再生が不均一になりやすく、跡が長く残る傾向があります。
跡を消すために追加の治療や費用がかかるリスクが高いため、最初から医療機関で安全に除去するのが最も確実です。
安全にほくろ除去を行いたいなら美容外科での保険適用治療
美容外科というと、どうしても自由診療(自費診療)のイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、美容外科でも保険適用治療は存在しており、ほくろ除去もその対象となることがあります。
ほくろがメラノーマに近い状態であれば、除去後に病理検査に提出し、それがメラノーマかどうかも調べることも可能です。
自宅でほくろを除去できれば安価な費用で済みますが、やけどや傷跡のリスクがあるだけでなく、メラノーマだった場合を見逃すリスクも考えられます。
安全にほくろ除去を行いたいのなら、保険適用治療の取り扱いがある美容外科に相談して、治療を検討するのがベストです。
それでは、美容外科で受けられるほくろ除去治療についてご紹介します。美容外科で行うほくろ除去治療は、レーザー治療と皮膚切除手術の二種類があります。
レーザー治療
レーザーは黒い色素に反応しますので、色素が濃いほくろには特に強い反応を示します。
つまり、ほくろ除去に効果的な治療だということですが、出血や治療中の痛みに関して心配という方も多いかと思います。
これらに関しては、心配する必要ありません。美容外科やクリニックのレーザー治療は局所麻酔を使用しているため、1部位数分間で完了することが可能なうえに、出血はありません。
安心してレーザー治療を受けることができるでしょう。
皮膚切除手術
しこりができていたり、凹凸のあるほくろであれば、切除手術がおすすめです。
しこりがある場合では皮下組織ごと切除しなければならないことがあるため、レーザー治療で対応することができません。
美容外科やクリニックでは、仕上がりの美しさも考慮したうえで皮膚切除手術を行うので、治療後に残る傷跡を最小限に留めることが可能です。
しこりがあるほくろやジュクジュクした感じのほくろは、腫瘍であることも少なくありません。のようなほくろは、悪化する前にまず美容外科に相談して、治療を開始することが望ましいです。
池袋サンシャイン美容外科のほくろ治療
池袋サンシャイン美容外科では、レーザー治療、皮膚切除治療ともに保険適用治療としてご案内させていただいております。
悪性でないほくろ、あるいは小さくて目立たないほくろであればそのまま放置しておいても問題はありませんが、顔などの目立つところなどにあると、気になってしまう人も多いでしょう。
自分で除去するのは、入手の難しい物が必要になったり、火傷等のリスクがあったり、なかなか難しいです。
ほくろでお困りの場合は、自分で除去をしてみようとは考えずに、安心して、安全に除去できる美容外科に相談しましょう。
池袋サンシャイン美容外科では、保険適用治療で自由治療よりもお安く施術いたします。
カウンセリングは常に受け付けておりますので、どうぞお気軽にお越しください。
 
  
 




