ほくろは誰にでも当たり前のように見られるものですが、「ふと気が付いたら大きくなっていた」という経験はありませんでしょうか。
基本的にほくろは良性の腫瘍なので放っておいても問題はないのですが、あまりにも大きかったり、目立つ場所にあったりすると気になりますよね。
そんな「おおきくなったほくろ」ですが、じつは病気の可能性も秘めているのです。
そこで本記事では、ほくろが大きくなる5つの原因に加え、がんやほかの病気の可能背があるほくろの特徴、対処法について解説していきます。

監修者:院長・鈴木 栄樹
「美しくなりたい」を応援します。どんな時代も「美」を願う「心」の本質は変わりません。
当院は「患者様の安心と満足を目標にする。」という当たり前のことを第一に考え、本物の美容形成外科を開設いたしました。
「美」と「心」がつながった「ありがとう」と言っていただける病院でありたい。 「美のホームドクターになれたら…」が私たちの願いです。
【院長略歴】95年聖マリアンナ医科大学卒業/95-97年同大学麻酔科勤務/97-02年大手美容外科勤務 のちに、分院院長歴任/
03-06年医療法人博済会 鈴木病院 美容外科外来開設/06年池袋サンシャイン美容外科開設/日本美容外科学会正会員・認定医
/日本美容外科医師会正会員/日本抗加齢医学会正会員
Contents
ほくろが大きくなる5つの原因

ほくろはそもそも、色素細胞であるメラノサイトが活性化することで発生リスクを増します。
メラノサイトはメラニンを産生し、外部の刺激から皮膚を守ろうとします。
ある意味では必要があってメラニンを産生しているわけなのですが、過剰にメラニンが産生された場合、ほくろができるリスクを増すのです。
ここからはほくろがおおきくなる以下の5つの原因について解説します。
- 紫外線
- 機械的刺激
- ストレス
- 睡眠不足
- 誤ったスキンケア
紫外線
ほくろはメラノサイトが活性化することで発生リスクを増しますが、ほくろが大きくなるのにも、メラノサイトの活性化が大いに関与していると考えられます。
メラノサイトが活性化する代表例としては、紫外線の存在があげられます。
紫外線を浴びるとメラノサイトとが活発に働き、メラニンを産生して皮膚を守ろうとします。
ただ、それが日焼けの原因ともなるのです。
通常であれば日焼けによって産生されたメラニンは、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)にともなって排出されます。
ただ、あまりにも過剰に紫外線を浴びた場合、メラニンの排出が追い付かなくなり、ほくろが大きくなるリスクを増すのです。
機械的刺激
機械的刺激というと難しく聞こえますが、単にお肌を触りすぎたり、何かがぶつかったりすることを機械的刺激と呼んでいます。
ほくろはメラニンが産生されることで発生リスクを増すのですが、そもそもメラニンは、皮膚を守ろうとして産生されるわけです。
そのため、皮膚に機械的刺激が加わると、ほくろが大きくなるリスクも増すのです。
ストレス
先述したように、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)が滞りなくおこなわれていれば、メラニンは体外へと排出されるため、ほくろができることも、ほくろが大きくなることもありません。
ところが、何らかの原因によってターンオーバーの周期が乱れると、本来であれば剥がれ落ちるべき角層(垢)が皮膚の表面にとどまってしまいます。
その結果、徐々に皮膚の表面が分厚くなり、ほくろが大きくなるリスクも増すというわけなのです。
睡眠不足
ターンオーバーの周期を乱す原因としては、睡眠不足もあげられます。
ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)とは、古くなった角層が、新しい角層へと生まれ変わることを意味します。
そのためには、基底層(表皮の最下層)での細胞分裂が欠かせません。
細胞分裂は私たちが寝ている間に活発化するため、睡眠不足になると新陳代謝が滞り、皮膚の生まれ変わりに悪影響を及ぼすこととなるのです。
誤ったスキンケア
ほくろがおおきくなるのは、日々のスキンケアも関係しています。
洗浄力の強い洗顔料でゴシゴシ顔を洗ったり、タオルで強く顔をこすったりといった誤ったスキンケアをしていると、皮膚のバリア機能が低下し、ほくろが大きくなるリスクを増します。
ほくろが大きくなった場合の対処法

ほくろが大きくなる原因は実にさまざまですが、実際にほくろが大きくなってしまった場合、どのようにして対処すればよいのでしょう。
専門医を受診する
ほくろが大きくなった場合、まずは皮膚科専門医を受診すると良いでしょう。
ほくろは基本的に良性腫瘍ですが、まれにメラノーマや基底細胞がんを発症しているケースもあります。
ほくろが悪性か良性を判断してもらうためにも、まずは専門医に相談することをおすすめします。
施術で取り除く
大きくなったほくろが良性の腫瘍であれば、美容外科で取り除くことが可能です。
手術法にはレーザー治療や皮膚切除術がありますが、両者ともそれほど難しい手術ではありません。
ほくろがおおきくなった時に考えられる病気
ほくろが大きくなると皮膚がんなど、病気を疑う方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的にほくろががん化することはありません。
ただ、黒色をしていて、一見するとほくろに見間違われがちな皮膚がんが存在するのも事実です。
その代表例がメラノーマと呼ばれる悪性黒色腫や、基底細胞がんです。
メラノーマ
メラノーマは「ほくろのがん」とも呼ばれており、適切な処置を怠った場合、内臓へと転移する可能性があり、皮膚がんの中でも特に悪性とされています。
メラノーマは手のひらや足の裏など末端部にできることが多いのですが、急にできたり、急に大きくなったりしたうえで、形がいびつだったり、大きさが6㎜を超えていたり、皮膚との境界がぼんやりしていたりする場合、速やかに皮膚科を受診するようにしましょう。
基底細胞がん
基底細胞がんは、主に高齢者にみられる皮膚がんの一種です。
メラノーマのように内臓へと転移することはほとんどありませんが、脂肪の薄い場所にできた場合、骨へと転移する可能性があります。
通常のほくろとの違いとしては、真ん中部分が凹んでいることがあげられます。
気になる場合は早めに皮膚科を受診しましょう。
おおきくなったほくろを取るなら池袋サンシャイン美容外科へ

もし大きくなったほくろを取り除きたいのであれば、池袋サンシャイン美容外科での施術がおすすめです。
その理由は以下の通りです。
- 保険が使える
- 病理診断が受けられる
- 何度も通わなくてよい
- 傷跡が目立たない
当院での施術は、保険が使えて安く受けられるだけでなく、「日本美容外科学会の認定医でもある院長自ら」が、ほくろをメラニン組織ギリギリで切除するため、傷跡も目立ちません。
「顔や目立つ場所のほくろを取りたいけど傷跡にならないか心配」という方は、まずは当院にご相談ください。
ほくろが大きくなった時のよくある質問
ここからは、ほくろが大きくなった時のよくある質問について解説します。
ほくろがおおきくなるのはメラノーマ(皮膚がん)の可能性がある?
ほくろが大きくなる原因の多くは良性の変化ですが、まれにメラノーマ(悪性黒色腫)という皮膚がんのサインである可能性もあります。
メラノーマの疑いがあるほくろの特徴として、以下のような項目が一般的に参考にされます。
- 形が左右非対称
- 境界がギザギザして不明瞭
- 色が均一でなく黒・茶・赤など混ざる
- 直径が6mmを超える、急に大きくなる
- 徐々に盛り上がる、出血する
これらに当てはまる場合、必ずメラノーマというわけではありません。
しかしながら危険性は十分に秘めているので、皮膚科での診察をおすすめします。
ほくろが盛り上がるのは病気の観点で危険?
ほくろは、加齢や紫外線の影響で徐々に盛り上がってくることも珍しくありません。
ただし、
- 急に盛り上がった
- 表面に傷・出血・ただれがある
- 触ると痛い、違和感がある
- 色が濃く変化してきた
といった変化がある場合は、悪性の可能性もゼロではないため、早めの診察をおすすめします。
子供のほくろが大きくなるのは危険?
子供のほくろは成長とともに自然と大きくなることが非常に多いため、それ自体が危険というわけではありません。
体の成長に合わせて皮膚も広がるため、ほくろの大きさが変化するのは、ごくごく一般的なことです。
ほくろがかゆいのは何かの病気?
ほくろにかゆみが出ても、必ずしも病気とは限りません。
乾燥、衣類の摩擦、汗による刺激など、皮膚への物理的ストレスが原因で一時的にかゆみが出ることはよくあります。
しかし、次のような変化がある場合は別の疾患が関係している可能性があるため注意が必要です。
- 色や形が変わってきた
- 出血・ただれ・皮がむける
- 以前より明らかに大きくなった
- 長期間かゆみが続く
メラノーマでもかゆみが出る場合がありますが、かゆみだけで判断することはできません。
変化が続く、気になる症状がある場合は皮膚科での検査が安心です。
まとめ
ほくろは場合によっては魅力的な要素ともなりますが、やはり大きくなると気になるものです。
そのような場合、手術で取り除くことが可能です。
当院でのほくろ除去には保険が適用されるため、お気軽に治療を受けていただくことが可能です。
気になる点がございましたら、なんでもご相談ください。





