脂肪吸引の傷跡はいつまで残る?目立たなくするためのケア方法

脂肪吸引の傷跡がなかなか消えず、「もしかして一生残るのでは?」と不安になっていませんか?
目立たないと思って受けた脂肪吸引でも、術後に思った以上に赤みや色素沈着が残り、他人に気づかれるのではと悩む方は少なくありません。
本記事では、傷跡の実際の状態や、どのくらいで薄くなるのか、治療事例やケア方法も含めて詳しく解説します。
脂肪吸引の傷跡ケア

脂肪吸引を受けた後に残る傷跡が、思った以上に目立って不安になる方は少なくありません。
以下に脂肪吸引の基本から、実際にどのような傷跡が残るのか、治療方法は何があるかなど、詳しく解説します。
脂肪吸引とは
脂肪吸引とは、専用のカニューレと呼ばれる器具を使って皮下脂肪を体外に吸引し、身体のラインを整える美容医療です。
食事制限や運動では落としにくい部分痩せを目的とした施術であり、特に太もも・お腹・二の腕・フェイスラインといった部位に人気があります。
施術は局所麻酔または全身麻酔で行われ、カニューレを挿入するために数ミリ程度の切開が必要となりますが、この切開部分が、のちに「傷跡」として残ることがあります。

施術後は腫れや内出血とともに、傷跡の赤みや色素沈着がしばらく続くことがあるため、術後の経過観察とケアが非常に重要です。
耳の裏やあご下など、顔まわりは皮膚が薄いため、赤みや硬さが長引きやすいのが特徴です。
このように、脂肪吸引の傷跡は部位によって目立ちやすさや治りやすさが異なります。
施術前に医師とよく相談し、どこに切開を入れるのか、どの程度残るのかを確認しておくことが大切です。
脂肪吸引の傷跡はどのくらい残る?
術後の経過に応じて傷跡がどのように変化していくのかを、時期ごとに詳しく解説します。
脂肪吸引から1~2ヶ月後
術後1〜2ヶ月の間は、傷跡が最も目立ちやすい時期です。
カニューレ挿入部の赤みや色素沈着が強く残り、特に色白の方や皮膚が薄い部位では、赤紫色のような跡が確認されることがあります。
この時期には、まだ皮膚の再生が始まったばかりで、炎症後の色素沈着やわずかな凹凸が見られることもあります。
個人差はありますが、メイクや服で隠せないと精神的にストレスを感じやすく、誰かにバレるのではと不安になるタイミングです。
クリニックによっては、術後早期から炎症を抑える外用薬や、色素沈着を予防する内服薬を処方することで、目立ちにくくする対策を行っているところもあります。
脂肪吸引から4~6ヶ月後
この頃になると、赤みや腫れはかなり落ち着きます。
傷跡の色も薄くなり、肌になじみ始める時期です。
完全に消えるわけではないものの、肉眼で見て「何かあったのかな?」と思う程度まで変化するケースが多いです。
ただし、皮膚のターンオーバーが遅い方や、強い日焼け・摩擦などがあった場合は、色素沈着が長引くこともあります。
また、縫合跡や術後の拘縮による軽い盛り上がりが気になる方もいらっしゃいます。
この段階で「このまま残ってしまうのでは」と心配になったら、美容皮膚科でのレーザー治療や外用剤による早期ケアを検討しても良いでしょう。
池袋サンシャイン美容外科でも、こうした傷跡専門の治療プログラムを多数ご用意しています。
脂肪吸引から1年後
1年が経過すると、ほとんどの方の傷跡は自然と肌の色になじみ、近くで見なければわからないレベルまで落ち着きます。
特に切開の位置がうまく設定されていれば、日常生活で他人に気づかれる可能性は極めて低くなります。
ただし、体質的にケロイドや肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)を起こしやすい方は、赤く盛り上がった状態が残ることがあります。
その場合は、自然治癒に頼るよりも、医師による治療を受けることで確実な改善が期待できます。
また、脂肪吸引の傷跡は「時間が経てば必ず消える」と言い切れるものではありません。
目立たないレベルにはなっても、完全に“なかったこと”にするには医療の力が必要なこともあります。
脂肪吸引の傷跡を残さないための工夫

脂肪吸引後の傷跡をできるだけ残さないためには、クリニックでのアフターケアだけでなく、自宅での正しいスキンケアも欠かせません。
ここでは、術後の傷跡を目立たせないために意識してほしい3つのポイントを紹介します。
軟膏やクリームで保湿する
脂肪吸引後の傷跡部分は、非常にデリケートな状態になっており、乾燥すると治癒が遅れたり、かゆみや色素沈着の原因になることがあります。
特に皮膚の再生が活発な術後1〜2ヶ月は、毎日の保湿ケアが重要です。
当院では、医療用の保湿軟膏やプラセンタ配合の美容液とクリームもご用意しております。
プラセンタ配合のものには、肌の再生をサポートする成分が含まれており、しっとりとした保湿感が長時間持続しますので、乾燥によるつっぱりやチクチク感が気になる方にもおすすめです。
なお、保湿剤は肌質や傷跡の状態に応じて選ぶ必要がありますので、医師の診察のもと、最適なケア用品をご提案させていただきます。
日焼け対策を徹底する
術後の皮膚は紫外線に対して非常に敏感になっており、日焼けによって色素沈着が悪化するリスクがあります。
特に太ももや腕など、露出が多くなる部位を脂肪吸引した場合は、念入りな日焼け対策が欠かせません。
屋外では必ずSPF30以上の低刺激性の日焼け止めを使用し、こまめに塗り直すよう心がけてください。
衣類や日傘でのカバーも効果的です。
なお、完全に傷がふさがっていない状態での直射日光は避けるべきですので、医師の指示があるまでは無理な外出を控えることもポイントです。
傷跡を摩擦・圧迫しないように保護
術後の傷跡は、外的刺激によって炎症を起こしやすく、摩擦や圧迫による悪化も懸念されます。
そのため、術後しばらくの間は、傷跡部分をしっかりと保護する必要があります。
当院では、術後すぐから専用のテープ保護や保護パッドの使用を推奨しております。
特に動作の多い部位(腕や太ももなど)は、傷口が引っ張られることが多く、テーピングによってその負担を軽減できます。
また、かさぶたを無理にはがしたり、自己判断でテープを外すのは逆効果となることがあるため、必ず医師の指示に沿ってケアを行いましょう。
適切な保護は、傷跡の肥厚や色素沈着を防ぎ、治癒を早める鍵となります。
脂肪吸引の傷跡がなかなか消えない時の対処法

脂肪吸引の術後ケアを丁寧に行っていても、「半年以上経っても赤みが引かない」「色素沈着がずっと残っている」と悩まれる方は少なくありません。
このような場合には、自己ケアだけで改善するのが難しい状態である可能性が高く、医療的な対処が必要です。
当院のように傷跡治療に特化した美容皮膚科のサポートを受けることで、改善のスピードが大きく変わります。
当院では、以下のような治療を組み合わせて行うことが可能です。
レーザー治療(フラクショナルレーザー〈スターラックス1540〉)
微細なレーザービームを点状に皮膚深部へ照射し、コラーゲンの再構築を促進することで凹凸・赤み・色素沈着を総合的に改善します。
麻酔クリームを併用すれば痛みはゴムで弾かれる程度で、赤み・ざらつきなどのダウンタイムは1〜3日が一般的。傷跡5個以内なら1回38,500円(税込)で、月1回ペース×3〜5回が目安です。
レーザー治療(QスイッチYAGレーザー)
色素沈着に反応し、肌本来の色に近づけていきます。
肌への負担が少なく、複数回の施術で効果を実感できる場合が多いです。
外用薬の処方
ハイドロキノンやトレチノインなど、色素沈着や傷の赤みを薄くする作用のある薬剤を個別に処方します。
内服薬の併用
ビタミンCやトラネキサム酸などの内服により、身体の内側から色素沈着の改善を促します。
これらの治療は、単体ではなく傷の状態やお肌のタイプに合わせてオーダーメイドで組み合わせていくことが大切です。
また、治療のタイミングを逃すと、色素沈着や瘢痕(はんこん)が固定され、改善に時間がかかってしまう場合もあります。
「気になる」と感じたらできるだけ早く医師に相談することをおすすめします。
“瘢痕固定”を防ぐための早期スターラックス照射
傷跡が硬く盛り上がる前、術後2〜4週目からスターラックスを当てると コラーゲンリモデリングが促進され、肥厚性瘢痕の発生率を約40%低減するという報告があります。
施術は傷跡5カ所で約30分、麻酔クリーム使用で痛みはゴムで弾かれる程度。 当日から洗顔・シャワー OK、メイクも可能です。
傷跡治療の詳細ページにも詳しい記載がありますので、ぜひご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. スターラックス1540レーザーはいくらですか?
A. 傷跡5個以内なら1回 38,500円(税込)です。6個目以降は1カ所追加ごとに5,500円(税込)が加算されます。
Q. スターラックスとYAG、どちらを受ければいい?
A. 凹凸・赤み・硬さが気になる場合はスターラックス、茶〜紫の色素沈着のみならYAGが適しています。複合症状ではスターラックス照射後にYAGを追加するケースが多いです。
Q. 何回くらいで効果を実感できますか?
A. スターラックスは2回目頃から赤みのトーンダウンを感じ、凹凸が滑らかになるのは3〜5回が目安です。YAGは色素が薄い場合、1〜2回で変化を実感しやすいです。
Q. レーザー後に赤みや腫れは出ますか?
A. スターラックスは赤み・ざらつきが1〜3日、YAGは赤み1〜2日で治まります。いずれも当日からシャワー・メイクが可能です。
Q. 保険適用になりますか?
A. 脂肪吸引後の傷跡治療は美容目的と判断されるため、原則自由診療です。交通事故など外傷起因で機能障害がある場合のみ保険適用の可能性があります。
Q. 術後いつからレーザーを受けられる?
A. かさぶたが取れて創部が乾燥(通常2週間程度)したら照射可能です。早期スタートほど瘢痕固定を抑制できるため、術後3ヶ月以内の受診を推奨しています。
脂肪吸引の傷跡|まとめ
脂肪吸引の傷跡は、術後の経過やケアによって目立たなくなることが多い一方で、完全に消すには医療的なアプローチが必要な場合もあります。
赤みや色素沈着が長引く方、できるだけ早くきれいに治したい方は、傷跡治療の専門医によるサポートを受けるのが最も確実です。
池袋サンシャイン美容外科では、レーザー治療や薬剤療法などを組み合わせたオーダーメイドの傷跡ケアをご提供しています。
傷跡でお悩みのある方は、ぜひ一度当院の無料カウンセリングへお越しください。