1. 傷跡のケロイドを予防するリザベン
ケロイドは傷が治る過程において炎症が持続し、線維芽細胞がコラーゲンを過剰に産生することにより発症します。
特に関節部分など良く動かす部位にできやすい傾向にあります。
ケロイドの治療法の1つとしてトラニラスト(リザベン®)という内服薬が有効であるとされています。
抗アレルギー剤であり、肥厚性瘢痕やケロイドの組織中にある各種炎症細胞が出す化学伝達物質を抑制することにより、ケロイドの原因となる炎症を沈静化させる効果があります。
ケロイド部分が広範囲の場合やかゆみがある場合に特に効果的です。
2. キズアトのふくらみを軽減するステロイドテープ
ステロイドには抗炎症化作用があるため、ケロイド部分の炎症を抑えることができます。
ケロイドで盛り上がってしまった皮膚に貼り付けることで皮膚を平らにする効果があります。
ステロイドは効果がある反面、正常な皮膚には赤みがでてしまうなど悪影響を及ぼす可能性がありますので、ケロイド部分にのみステロイドテープを貼る必要があります。
凹凸が大きい場合など傷跡の状態によってはテープのみでは改善できない場合もありますので、スターラックスのレーザー治療と併用することをおすすめしています。
また、テープ全般に言えることですが、長期的に同じ場所に貼るとかぶれる可能性もあるので医師の指導通りに使用しましょう。
3. ケロイド状の傷跡のふくらみをへこませるケナコルト注射
ケナコルトはステロイドを含む成分で、ケロイド化した傷跡に注射し直接ステロイドを患部に作用させることができます。
ステロイドテープよりも効果が大きい反面、傷の周りまで陥没させてしまったり、周囲の皮膚が薄くなり毛細血管が拡張したりする恐れがあります。
また、ケロイドで硬くなった皮膚に注射をするので、とても強い痛みがあります。
そのため当院では、スターラックスのレーザー照射とステロイドテープの併用治療を行います。
ケナコルト注射は効果より副作用が心配されるため、安全面を考慮するとおすすめはできません。
4. 傷跡の治癒力向上のプラセンタクリーム
傷跡がある皮膚が乾燥すると、かゆみが出てしまいます。
無意識にかきむしってしまうと、傷跡を悪化させより目立つようになってしまいます。
特に冬場は空気も乾燥するため念入りに保湿を行いましょう。
当院では、乾燥が気になる方へプラセンタ配合の美容液とクリームをご用意しております。
通常の保湿クリームでは乾燥が防げない方にはぜひおすすめです。
また紫外線もシミの原因となりますので、傷跡の治療中は患部を直射日光に当てないよう注意してください。
5. 傷跡を手術で治療する方法
手首、腕の傷跡治療としてレーザー照射は1か月1クールとして約5か月の時間がかかります。
傷跡をすぐに目立たなくしたい方や確実にわからないようにしたい方には皮膚切除による修正手術がおすすめです。
傷跡がある部分の皮膚を切り取り、その周りの皮膚を縫合することで傷跡を除去できます。
手首、腕の横に入った傷跡を縦に一直線になるようにすることも可能です。
皮膚を縫合した傷跡は残りますが、骨折や手術の傷跡のように見えます。
施術解説:皮膚を切り取り、その周りの皮膚を縫合することで手首、腕の跡を除去します。
お値段:5×5㎝・1回・211680円・モニター価格211680円
通院:手術⇒3日目検診⇒10日目抜糸⇒1ヶ月検診
リスク:むくみ、腫れ、内出血がありますが、時間とともに治ります