いつの間にかあざができるのはなぜ?考えられる病気・治療方法・受診の目安を紹介

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身に覚えのないあざが増え「原因を知りたい」「病院を受診すべきか判断したい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

階段やちょっとした段差につまづいて足や腕にあざができることはありますよね。

しかしながら、怪我をした覚えもないのにいつのまにかできたあざについては、ただの打撲ではなく怪我ではなく「重大な病気」が隠されている場合もあるのです。

そこで本記事では、以下の内容を紹介します。

・身に覚えのないいつの間にかできたあざの特徴や種類
・受診すべきかどうかのチェックリスト
・あざに隠された重大な病気

いつの間にかできたあざが気になる方は、本記事を参考にしてください。

 

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監修者:院長・鈴木 栄樹

「美しくなりたい」を応援します。どんな時代も「美」を願う「心」の本質は変わりません。

当院は「患者様の安心と満足を目標にする。」という当たり前のことを第一に考え、本物の美容形成外科を開設いたしました。

「美」と「心」がつながった「ありがとう」と言っていただける病院でありたい。 「美のホームドクターになれたら…」が私たちの願いです。

【院長略歴】95年聖マリアンナ医科大学卒業/95-97年同大学麻酔科勤務/97-02年大手美容外科勤務 のちに、分院院長歴任/
03-06年医療法人博済会 鈴木病院 美容外科外来開設/06年池袋サンシャイン美容外科開設/日本美容外科学会正会員・認定医
/日本美容外科医師会正会員/日本抗加齢医学会正会員

 

 

そもそもあざができる原因について

いつのまにができるあざの主な原因を解説

あざが出来る原因は大きく二つに分かれます。

外部からの刺激によるもの

一つは、打撲や摩擦、紫外線などの外部からの刺激によるものです。

転んだりぶつけたりすると、皮膚が内出血をし、それが表皮に現れてあざの原因となります。

先天的要因によるもの

もう一つは、遺伝や体質などの先天的要因で自然に発症する場合です。

胎児の時に身体にあざが出来る場合や、生まれつきメラニンが分泌されやすい体質であるなど、主にメラニン色素の異常によってあざは発生します。

色でわかるあざの種類と特徴(赤・青・茶色・黒)

突然できたあざを放置していいか判断するためのチェックポイント

あざには、赤あざ・青あざ・茶あざ・黒あざの大きく分けて四つ種類があり、それぞれ違う症状を持ちます。

赤あざ:炎症・内出血

主に皮膚内で起こった内出血のことを指します。

赤あざは内出血のほかに、血管が異常に増えたことで出来る血管腫や、生まれつき血管の形態が異常である血管奇形が赤あざとして皮膚に現れている場合もあります。

青あざ:真皮の内出血・蒙古斑

皮膚の真皮という深い部分で内出血が起こった際、内出血が青く見えて「青あざ」となります。

内出血のほかに、蒙古斑や大田母斑のような真皮で発生する母斑が青あざとなって現れている場合もあります。

茶色いあざ:色素沈着・母斑・皮膚疾患

表皮のメラニン色素が増加して出来る広範囲のあざのことを指し、周りの皮膚より茶色く見えるあざです。

茶あざにはカフェオレ斑や扁平母斑・ベッカー母斑などがあり、幼少期から思春期の間に発症することが多いですが、なかには生まれつき発生している場合もあります。

黒いあざ:ほくろ・悪性の可能性

いわゆる「ほくろ」とされる、メラニンの異常によって出来る良性腫瘍のことを指します。

ほくろには盛り上がったものと扁平なものがあり、有毛性色素性母斑と呼ばれる表面に硬い毛が生えている場合もあります。

ほくろが大きい場合は、ほかの色素性母斑より悪性化する可能性が高い傾向があります。

赤あざや青あざのように内出血で出来たものは、自然治癒で治しやすい傾向があります。

対して茶あざや黒あざは皮膚自体に異常が見られるため、あざを消すには治療が必要な場合が多いです。

そのため、あざを消すには皮膚科や美容クリニックなどの外科治療を受ける必要があります。

外科治療では、自然治癒とは違い、跡が残らず綺麗に治すことが可能です。

痛くないあざは危険!白血病や重体な病気が疑われるあざの特徴

外傷の覚えがないのにあざが繰り返しできる場合、血液や骨髄の異常が背景にあることがあります。

とくに白血病や免疫性血小板減少症(ITP)では、血小板が減ることで皮膚の内出血が起こりやすくなり、軽い刺激でも大きなあざになるのが特徴です。

色は赤紫〜青色のことが多く、押しても痛みを感じにくい点も共通しています。

また、体の広い範囲に複数のあざが見られることもあります。こうした「原因不明のあざ」は、一度医療機関で血液検査を受けることで原因が明確になるため、放置せず早めの受診をおすすめします。

あざ以外の症状がひどい場合は注意

重大な病気によるあざには、あざ以外の全身症状が伴うことがあります。

代表的なのは以下の3つです。

  • ・発熱
  • ・倦怠感
  • ・出血しやすさ(歯ぐきの出血や鼻血が増えるなど)

これらは血液の働きが低下しているサインで、白血病や血小板減少症でもよくみられます。

「あざとあざ以外の全身症状」が同時に起きている場合は、早急に医療機関へ相談することが大切です。

あざで今すぐ受診すべきチェックリスト

以下の項目に該当する場合は、できるだけ早く受診しましょう。

  • ・ぶつけていないのに大きなあざが増えている
  • ・あざが数日〜1週間以上薄くならない
  • ・点状出血(赤い粒状の出血あと)が多数みられる
  • ・鼻血・歯ぐきの出血が増えた
  • ・強い倦怠感・息切れ・めまいを伴う
  • ・発熱が続いている
  • ・軽い刺激で内出血が起こる

1つでも当てはまる場合は、血液検査を受けることで原因を早期に特定できます。

あざの治療方法

あざを治すには、以下のような方法があります。

  • ・自然治癒
  • ・レーザー
  • ・皮膚切除

それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。

治療の内容などを考慮し、自分に合ったあざ治療を見つけましょう。

自然治癒

生物の身体に備わっている「自然治癒力」で治すという方法です。

こちらはお金をかけず、もっとも気軽に行うことのできる治療方法になります。

あざの中でも頻繁に出来やすい赤あざ・青あざは、症状が軽度のものであれば自然治癒で治すことが可能です。

あざができて間もない場合は患部を冷やし、2~3日経ったら温めると血行が良くなって早くあざが消えやすくなります。

ホットカイロをハンカチで包んで患部を温めたり、温かいシャワーを5~10cm離して20秒ほどあてるといいでしょう。

このような方法は、打ち身などによって生じた軽度のあざにのみ効果的とされ、それ以外の色素性母斑などには効果が得られにくい点がデメリットとされています。

レーザー

皮膚に固有の波長の光を病変に照射して、選択的に破壊し、その後自然治癒であざや傷などを治すというものです。

内出血以外の青あざ・茶あざ・黒あざなど、自然治癒では治せない場合に用いる治療法の一つです。

レーザー治療は、皮膚科や美容クリニックにて受けることができ、狭い範囲のあざであれば十分に効果を得ることができます。

レーザー治療は手術時間・ダウンタイムともに短く済ませることができ、保険適用で行っているクリニックで治療する場合はより少ない費用で受けることが可能です。

レーザー治療では皮膚を面状に削っていくため、大きなものを除去すると色素沈着の原因となります。

そのため、あざが大きい場合にこの治療方法は適切ではなく、効果が得られるあざには限りがあります。

皮膚切除

電気メスなどで皮膚を切除して縫合する、あざ部分の皮膚自体を取り除く方法です。

自然治癒ができず、範囲が広い場合に用いられる治療になります。

皮膚切除は青あざ・茶あざに対して行われることは少なく、悪性化する可能性がある場合など症状が重いものが対象となることがほとんどです。

主に血管奇形などによる赤あざや黒あざに行い、あざが広範囲である場合は植皮術や皮弁手術をすることもあります。

あざが出来ている範囲の皮膚を切除するため、確実に効果を得ることが可能です。

しかし、縫合した傷が目立ったり植皮した場合は色が異なるなど、リスクが伴います。

ですので、この治療をするには医師との十分な相談が必要となります。

 

いつの間にかできたあざに関するよくある質問

ここからは、いつの間にかできたあざに関するよくある質問を紹介します。

身に覚えのない「痛くない茶色いあざ」は何が原因?

茶色いあざは多くが 色素沈着 や 扁平母斑・カフェオレ斑などの色素性変化 によるものです。

急に増える・濃くなる場合は皮膚科などの病院を受診してください。

身に覚えのないあざは白血病の可能性がある?

白血病では血小板が減り、ぶつけていないのにあざが増えることがあります。

鼻血・倦怠感・発熱などを伴う場合は白血病の可能性もあるので、早めに受診して確認しましょう。

押すと痛いあざと痛くないあざの違いは?

押すと痛いあざは、急性の内出血(打撲など)が原因であることが多いです。

痛みがないあざは、慢性的な血管の弱りや血液異常で起こります。

足に「痛くないあざ」がよくできる理由は?

足は血流が滞りやすく、冷え・静脈のうっ滞・皮膚の薄さが原因で痛みを感じにくいあざができることがあります。

ぶつけてないのにあざができるのは異常?

異常ではないものの、その数が多い、もしくは慢性的なあざの出現に悩まされている場合は、病気の可能性もあります。

基本的には自然治癒で治りますが、1週間以上消えない場合は受診しましょう。

あざ治療には保険は適用される?

あざは遺伝や体質などから発症することも多く、また皮膚ガンであることもあるため、治療に保険を適用しているクリニックも少なくありません。

保険適用にはクリニックが条件を設けていることもありますので、その詳細について紹介します。

保険適用の条件について

保険適用をされるには、以下の条件を満たしている必要があります。

  • ・黒あざなどで悪性腫瘍の恐れや今後悪化する危険性がある
  • ・生活に支障をきたす広範囲のあざ
  • ・あざが肥大化してきている

一般的には上記の条件を満たした方のみに保険診療が行われます。

自費診療では10割の費用負担をする必要があり、レーザー治療では1mmあたり5000円~・皮膚切除術では1個あたり10万円~と、非常に手の出しにくい価格になります。

しかし、池袋サンシャイン美容外科のような保険適用のあるクリニックでは、本来の3割の費用であざを治すことが可能です。

 

まとめ

あざには赤あざ・青あざ・茶あざ・黒あざの大きく分けて4つの種類があります。

それぞれ発症する原因は異なり、メラニン色素が要因となるものは自然治癒が難しいことも少なくありません。

そのような場合には、レーザー治療皮膚切除術などの外科治療を行うことで、あざをなくすことができます。

あざをなくすための外科治療は、池袋サンシャイン美容外科のように保険適用で行っているクリニックもあるため、費用を抑えることも可能です。

あざで悩んでいる方は、ぜひ保険適用でのあざ治療を検討してみてはいかがでしょうか。

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